【Officeスクリプト入門】データの入れ物「変数」の基本と型(データ型)をマスターしよう
Officeスクリプトで一歩進んだ自動化を行うために欠かせないのが「変数(へんすう)」です。今回は、変数の作り方や、データの種類を表す「型」について、分かりやすく解説します。
0. 文法:変数の宣言には「let」を使う
プログラムの中でデータを一時的に保存しておく箱のことを「変数」と呼びます。Officeスクリプトで変数を作る(宣言する)ときは、let というキーワードを使い、その後ろに好きな「変数名」を書きます。
また、Officeスクリプト(TypeScript)は、箱に入れるデータの種類(数値、文字など)を意識するルール(型システム)を持っています。
1. 実践サンプル
まずは、エディタに以下のコードを貼り付けて動かしてみましょう。変数 x を作って、初期値として 10 を入れ、それを画面に出力するシンプルなコードです。
function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
// 変数xを宣言して、初期値10を代入する
let x = 10;
// 文字列と変数を「+」でつないで出力する
console.log("xの値:" + x);
}
// 変数xを宣言して、初期値10を代入する
let x = 10;
// 文字列と変数を「+」でつないで出力する
console.log("xの値:" + x);
}
2. 実行結果
スクリプトエディタの右上にある実行ボタン(よこむきさんかく ▶)を押すと、画面下部の「出力」タブに以下のように表示されます。
xの値:10
ワンポイント・アドバイス
Officeスクリプトの「型(かた)」ってなに?
今回のコードでは let x = 10; と書きました。このとき、Officeスクリプトは「右側が10(数字)だから、xは数値を入れる箱(number型)だな」と自動的に解釈してくれます。これを『型推論(かたすいろん)』と呼びます。
Officeスクリプトでよく使う代表的な型には、以下のようなものがあります。
| 型の名前 | 中身の種類 | 具体例 |
|---|---|---|
number(数値型) |
整数や小数。計算に使う数字です。 | 10 や 3.14 |
string(文字列型) |
文字のデータ。ダブルクォーテーションで囲みます。 | "hello" や "xの値:" |
boolean(論理値型) |
正しいか、間違っているかを表す2択のデータ。 | true(真) または false(偽) |
もし、明示的に型を指定して変数を作りたいときは、let x: number = 10; のように、変数名の後ろに : 型名 をつける書き方もできます。型をしっかり決めておくことで、間違えて数値の箱に文字を入れてしまうようなバグを防いでくれるのが、VBAにはないOfficeスクリプト(TypeScript)の強みなんですよ!
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