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バイオインフォマティックス技術者試験、情報処理試験など、IT系の試験を基礎から勉強します。また、Javaなどプログラミングを勉強します。

【Officeスクリプト】VBAやGASとは何が違う?メリットと賢い使い分けを徹底比較!

Excelの業務効率化といえば「VBA(マクロ)」がおなじみですが、最近Excelの画面に「自動化」タブという新しいボタンが登場したのをご存知でしょうか?

これは「Officeスクリプト」という、Microsoftが提供する次世代の自動化機能です。「これまでのVBAと何が違うの?」「GoogleスプレッドシートのGASと同じなの?」という疑問を、メリットや比較と合わせて分かりやすく解説します!

0. 結論:VBAとOfficeスクリプトの違い

まずは、VBAとOfficeスクリプトの主な違いを一覧表で見てみましょう。

比較項目従来のExcel VBA新しいOfficeスクリプト
プログラミング言語 VBA(Visual Basic for Applications) TypeScript(JavaScriptベース)
動く場所(環境) パソコン(デスクトップ版Excelのみ) クラウド & パソコン(Web版・スマホ版・デスクトップ版)
ファイルの形式 マクロ有効ブック(.xlsmなど)が必要 通常のブック(.xlsx)のままでOK(※スクリプトはクラウドに保存)
他のアプリとの連携 PC内の操作や外部ファイル連携が得意 TeamsやOutlook、Power Automate等との連携が超得意

1. ちなみに、Googleスプレッドシートの「GAS」とは同じもの?

Googleスプレッドシートを自動化する「Google Apps Script(GAS)」を知っている方なら、「OfficeスクリプトとGASって考え方は同じなの?」と思うかもしれません。

結論から言うと、根本的な考え方や仕組みは「ほぼ同じ」です!

  • 兄弟のような関係のプログラミング言語
    GASは「JavaScript」、OfficeスクリプトはJavaScriptを発展させた「TypeScript」という言語を使います。基本的な文法(for文によるループやif文による条件分岐など)は全く同じなので、片方を覚えればもう片方もすぐに理解できます。
  • クラウドで動くマクロという共通点
    どちらもプログラムコードはパソコン内ではなくクラウド上に保存され、サーバー側で実行されます。そのため、ファイルを開いていなくても外部から自動実行できる仕組み(OfficeスクリプトならPower Automate、GASならトリガー設定)を持っている点もそっくりです。

まさに、「GoogleのGASに対抗して、Microsoftが満を持して作ったExcel版のGAS」がOfficeスクリプトだとイメージすると非常に分かりやすいです!

2. Officeスクリプトの「3つの大きなメリット」

VBAと比べたとき、Officeスクリプトには実務をガラリと変える強力なメリットが3つあります。

① クラウド(Web版Excel)やスマホでも動く!

VBAはパソコンにインストールされたExcelでしか動きませんでしたが、OfficeスクリプトはWebブラウザ上で開く「Web版Excel」でも、スマホのExcelアプリでも実行できます。Mac環境でもWindowsと全く同じように動作するのも嬉しいポイントです。

② ファイルの拡張子を「.xlsm」に変えなくていい!

VBAを使う時は、ファイルを「マクロ有効ブック(.xlsm)」という特殊な形式で保存する必要があり、セキュリティの観点から社内で嫌がられることもありました。Officeスクリプトは、プログラムコードがファイルの中ではなく「使う人のクラウド(OneDrive等)」に保存されるため、通常の「.xlsx」ファイルのままで自動化が可能です。

③ Power Automateと連携して「全自動化」ができる!

これが最大の強みです。Microsoftの自動化ツール「Power Automate」と組み合わせることで、「毎日朝9時に、指定のExcelのスクリプトを実行してデータを集計し、結果をTeamsやOutlookで自動送信する」といった、Excelを開くことすらしない完全自動化が簡単に作れます。

3. 実務での賢い使い分けルート

「じゃあ、全部Officeスクリプトにすればいいの?」というと、実はそうではありません。それぞれの「得意分野」に合わせて、以下のように使い分けるのがベストです。

  • Officeスクリプトが向いているケース
    ・Web版のExcel(Teams上のExcelなど)で共同編集しながらマクロを動かしたい時
    ・定期的な集計をPower Automateで夜間に勝手に終わらせたい時
    ・セキュリティの関係でマクロ有効ブック(.xlsm)が使えない職場環境の時
  • VBAが向いているケース
    ・「パソコン内の特定のフォルダにある複数のファイルを読み込む」ようなローカルPC内の操作をしたい時
    ・ユーザーフォーム(オリジナルの入力画面)をカチッと作り込みたい時
    ・長年蓄積された社内の巨大なVBA資産をそのまま活かしたい時

ワンポイント・アドバイス

これから学ぶならどっち?
もしあなたが「これからプログラミングを学んで、クラウド時代の自動化をマスターしたい!」と考えているなら、Officeスクリプトが断然おすすめです。
OfficeスクリプトのベースであるTypeScript(JavaScript)は、Web開発の世界で世界中の一流エンジニアが使っている超メジャーな言語。ここで身につけた文法や知識は、Excelの中だけでなく、GASを使ったGoogleアプリの自動化、さらにはWebアプリ開発など、他の幅広いITスキルにそのまま直結します。
歴史あるVBAの強みを活かしつつ、新しいOfficeスクリプトの武器を手に入れて、一歩先の自動化スキルを目指してみませんか?



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